児童ポルノを楽しむことは自由だという民主党政権に国を任せて大丈夫か

投稿日:2010年6月12日|カテゴリ:政治・政策について
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わたしは他の弁護士有志とともに、本年3月31日、緊急アピールを発出し、各政党に対して、今国会での児童ポルノ禁止法を改正し児童ポルノの単純所持を禁止するよう働きかけました。民主党に対しては本年4月6日に副幹事長の一人である樋高議員に会い、法改正を行うよう要請しました。彼は検討すると言いましたが、それ以降、何のアクションも起こされていません。 民主党の国会議員の多くは法改正に反対であると感じております。民主党のこの問題に関する見解は変わっていないか、むしろ悪化しています。

民主党が昨年国会に提出した児童ポルノ禁止法の改正案では、単純所持をそのまま認めるのみならず、児童ポルノの定義を現行法より狭くしており、それによると、性器を殊更に強調せずに幼児を裸にして縛るなどの虐待画像が、規制される児童ポルノの対象から外れることとなります。明らかな後退です。残虐な児童ポルノ愛好者が喜ぶだけの改正です。民主党でこの改正案のとりまとめに当たった中心的な議員は枝野幸男議員です。そのような人物が今の民主党の幹事長なのです。

内閣府の世論調査によると90%の国民は単純所持を禁止する考えに賛成しています。自民党と公明党も賛成しています。民主党が賛成すれば、必要な法改正は実現するのです。しかし、民主党は規制に反対する姿勢を維持しています。単純所持を禁止する法改正の提案に反対することは、結果として児童ポルノを楽しむ行為を容認することです。政府を構成する与党がこのような見解を打ち出していることは信じがたいことです。残念ながら、日本のメディアは、この問題に対する民主党の反応に疑問を表明していません。私は、日本メディアの奇妙な静けさと無関心も問われるべきだと思います。

 民主党は野党時代から児童ポルノの単純所持の禁止に反対していましたが、わたしは、さすがに政権党になれば、野党当時のような無責任な主張はできないだろうと思っており、政権交代により単純所持の禁止は実現するだろうと確信しておりました。いくらなんでも、政府を構成する政権党が子どもに対するすさまじい性的虐待を放置することはないだろうと思っておりましたが、甘かったです。放置し続けています。信じられないことですが、これが民主党の本質なのです。子どもに冷淡極まりないのです。